微酔いは血管にも良い
微酔いでほんのり頬が染まってきたら、それは結構が良くなってきた印です。日本酒は毛細血管を活性化させて、血液の流れを良くします。長寿の秘訣のひとつは血管を若々しく保つこと。しなやかな血管を保つのに日本酒はひと役かってくれます。
日本酒でキレイになる
日本酒を飲めば、アミノ酸が肌をしっとりと整えてくれ、血行が良くなるので肩こりや冷え性にも効果アリ。更に、日本酒にはメラニン色素を防ぐ成分が含まれています。オススメなのはお風呂。日本酒を入れるとお肌も心もリラックスできます。
ストレスや疲労の解消にも
日本酒には緊張によって収縮した血管を広げる作用があります。ゆっくりと飲めば徐々に血行が良くなって、筋肉の凝りをほぐす効果も。ゆったりと晩酌をしてぐっすりと眠れば、一晩で疲労回復すること間違いなしです。
日本酒と和らぎ水
「和らぎ水」とは、日本酒を飲む合間に飲む水のことです。水を飲むことで深酔いをせず、酔いを和らげてゆっくり楽しむことができます。さらに口の中をスッキリさせ、日本酒や料理のおいしさを一層引き立ててくれます。
出っ腹はお酒のせいじゃない
日本酒を飲むと太るという声がありますが、問題なのは食事全体のカロリーです。肴には脂っこいものを避けて、さっぱり系のタンパク質や野菜などがオススメ。何事もバランスが大切です。食べ過ぎや飲み過ぎは慎みましょう。
米だけでお酒を造る英知
日本酒は、米を米麹で醸してつくる世界でもただひとつのお酒。もちろん昔はすべてが純米酒でした。また、並行複発酵といって、糖化と発酵が同時に起こるのも特徴で、これによって高いアルコール度数を実現できるのです。
微酔いは日本酒の特権
晩酌で数時間、宴会は長いと半日、婚礼などでは一晩飲み明かす、などということが可能なのも、日本酒が「微酔い」を長い時間持続させられるお酒だから。微酔いは心を開き、コミュニケーションを円滑にしてくれます。
酒がすべての中心だった
宴会の席では盃はお膳の中央にありましたよね。また、神前の*かわらけも正面に置かれます。肴や料理はあくまで添え物という存在でした。古来お酒は聖なるもの、自然からの授かり物として、すべての中心だったのです。
核家族化で失われる酌み交わし
日本酒は和を尊ぶという日本文化の象徴的存在でもありました。しかし、戦後の経済成長にともなう核家族化は「和」から「個」へとその価値観を大きく変化させ、「酌み交わす」機会は減少しています。
新しいスタイルの日本酒を
宴会から徳利と盃の姿が消えつつある中、盃のやり取りや酌み交わしに代わる、新たな日本酒のスタイルは定まっていません。しかし、その場における日本酒は、微酔いが続く、本来の日本酒でなければいけないのです。
本物の日本酒は、どのようなスタイルでも楽しめます。
*かわらけ(土器)素焼きの杯
参照:日本酒造組合中央会配布資料